坐骨神経痛でお悩みの方へ

坐骨神経痛はどんな神経痛なのでしょうか

神経痛を体験したことがありますか？同じ「ある」という方でも、「重苦しい痛み」と表現する方もいれば、「電撃をうけたような痛み」と表現する方もいます。

このように、神経痛の痛みは多種多様で、皆が同じ痛みを体験したわけではないと考えられるのです。

坐骨神経痛とは、どのような神経痛なのでしょうか。

＜腰の仕組みと役割＞

身体の中心にある背骨の中には脳からつながる神経が通っており、背骨から身体の隅々まで枝分かれしていきます。

腰にはこの背骨のうちの、５つの筒状の骨で構成される部分「腰椎」が位置しています。

哺乳類を含む「脊椎動物」は似たような構造になっていますが、人間は二足歩行をするために腰の部分に大きな負担がかかっていると考えられています。

さらに腰は上半身の大きな動きに使われているとともに、下半身から伝わる衝撃を受け止め上半身を支えるという負担が集中する部位なのです。

＜坐骨神経ってどこにあるの？＞

坐骨神経は腰から下を司る神経の束で、身体のなかでもっとも太くて長い末梢神経です。
この坐骨神経は脳から脊髄の中を通り、腰を通って下半身につながっていて、骨盤の中からお尻の梨状筋の下を通り、大殿筋の下を通ってさらに下へ向かいそこから下半身全体へ枝分かれしていきます。

＜坐骨神経痛はどんな痛み？＞

坐骨神経痛は下半身のあらゆる所に生じますが、特に多い症状はお尻や太ももの後ろ、すね、足先などの痛みやしびれです。

痛みの程度は、少し気になるしびれなど軽い痛みから、座っていられないほどの痛みまでさまざまです。

中には、腰も伸ばせず仰向けになることさえも出来ないほどの痛みを訴える方もいます。

さらに、痛みがないときにも、神経痛が起きる末梢神経の部位に圧迫などの刺激を与えると、その刺激に反応して痛みが再発してくることも坐骨神経痛の特徴だと考えられています。

姿勢により神経が圧迫されて痛みが強くなる場合もあります。

＜坐骨神経痛の原因は？＞

坐骨神経痛はもともと腰の具合が悪い人に生じやすいと考えられています。

腰痛に引き続いて痛みが出始め、次第にお尻や太ももの後ろ、すね、足先などまで痛みやしびれがあらわれます。

原因になる腰の不具合は、若い方には「腰椎椎間板ヘルニア」が原因となることが多く、高齢になると「腰部脊柱管狭窄症」が原因となることが多くなります。

これら「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄症」は、腰椎に異常が生じるために腰椎の中を通っている神経を圧迫してしまい、下半身に痛みやしびれるような痛みを引き起こします。

腰痛を持つ方の１０人に１人は坐骨神経痛に悩んでいるとも言われています。

「腰椎椎間板ヘルニア」と「腰部脊柱管狭窄症」の他に坐骨神経痛の原因となる病気としては、腫瘍、梨状筋症候群、骨盤内臓疾患、帯状疱疹などがあります。

坐骨神経痛は、糖尿病、アルコール依存症、喫煙、ストレスなどの全身の病気が原因で起こる場合もあります。

また、病気以外では、腰への負担や座り方、肥満、下半身の冷えなどが原因となると考えられていますが原因が特定できない場合も少なくありません。

坐骨神経痛とうまく付き合うためには？

体験した方にしかわからないつらい痛み「坐骨神経痛」

このつらい神経痛をうまく乗り切る方法はあるのでしょうか？

また日常生活でできる対処法や予防法はどんなことでしょうか？

＜まずは原因を探してみましょう＞

坐骨神経痛の原因となっている病気や原因が見つかれば、施術することで神経痛の改善が期待できます。
痛みの状況によっては、痛み止めを服用したり、一時的に痛みをブロックする注射や、神経に直接働きかける電気信号を送る場合もあるようです。
原因が分からない場合は、医療機関にかかりましょう。

＜坐骨神経痛を和らげる＞

・負担の軽減

坐骨神経痛を防ぐためには、坐骨神経痛とその周辺、つまり腰に負担をかけないことが大切です。
痛みがあるときは重いものを持つことや、長時間同じ姿勢をること、激しい運動をおこなうことは避けましょう。
痛みがある際に無理をすると痛みが増幅してしまいます。

・座り姿勢の改善

神経に体重が集中する姿勢を避けることも大切です。
床に座る際には正座を崩した横座りやトンビ座り、両膝を立ててお尻を床に付ける体育座りは避けましょう。
イスに腰掛ける際は、足を組まないようにするなど、体重が左右のお尻に均等にかかるように気をつけましょう。

・減量

神経は圧迫される刺激で痛みを感じやすいものです。
自分自身の身体の重さが坐骨神経痛を圧迫してしまうこともありますので、太りすぎている方は減量しましょう。
減量と同時に腰周辺の筋力をつけると、身体の組織を筋肉がしっかり支えてくれるので、坐骨神経への刺激が少なくなります。

・ストレッチ

腰痛予防体操やストレッチをおこない、身体を柔らかくしておくことも坐骨神経痛の予防への効果が期待できるといわれています。

・身体を温める

坐骨神経痛を原因のひとつとして腰・下肢の冷えがあります。夏でも靴下を履くなど保温を心がけ、日常的に下半身を冷やさないようにしましょう。
さらに冷えて血液が滞ると自律神経の働きが低下し、坐骨神経痛の痛みをさらに強く感じてしまうともいわれています。
痛い部位を温めることで痛みが和らぐこともあります。

チガサキ整骨院の【坐骨神経痛】アプローチ方法

坐骨神経痛の改善に対して、飲み薬・貼り薬・塗り薬・牽引・温める・リハビリ・トレーニング・ストレッチ・マッサージ・骨盤矯正・鍼灸をおこなうことが一般的な方法として知られています。
それでも再発する方や、症状が慢性化してしまう方は少なくありません。
その場合、痛みの症状が起こっている箇所以外にも原因がある可能性があります。

そのため、なぜ痛みの症状が起こっているのかを洗い出す必要があると考えています。

当院では、カウンセリングによって症状について詳しくお伺いし、徒手検査、整形外科的テスト法に基づく検査によって患者様の日常生活での動作や行動、身体全体のバランスを確認させていただきます。
患者様の症状や状態に合わせた最適な施術プランをご提案し、可能な限りの早期回復と、スポーツへの復帰、仕事復帰を目指します。
また、今後痛みの症状が起こりづらい身体づくりを目標としています。

施術としてはまず「RICE処置」「電気療法」で鎮痛・消炎を促します。
そのあと、「全身整体（保険診療の場合は軽擦法など）」「運動療法」で身体機能の改善を図ります。
日常での動作が原因となっている場合、「パーソナルトレーニング」にて正しい動作をアドバイスいたします。
また、「固定療法」「生活リズムや食生活へのアドバイス」もさせていただきます。

ご心配やご質問などがあればすぐにご相談ください。
また、施術後にもLINEにてアフターフォローも承っています。