交通事故治療の豆知識（自転車同士の事故の場合）

交通事故治療の豆知識（自転車同士の事故の場合）

自転車の交通事故では、当事者同士で解決する必要があります。

そのため、損害賠償の請求・支払いにおいては、事故の状況だけでなく、双方の事情も関わります。

「自転車事故」における損害賠償請求手続きについて、解説していきます。

被害者側が、事故の被害を書類で立証し手続きをしないと、損害賠償を受けられません。

その理由は、車の事故と違って、賠償に対する加害者側の自覚が少ないことが理由です。

そして、賠償の範囲が不明瞭になります。

また、自転車には強制保険加入義務がないため、支払いの財源がありません。

交渉が困難な場合や損害の程度が重い場合などは、書類の手配から請求まで行政書士などの法律家に協力してもらうのが解決としては得策です。しかし、被害者側に支払い能力が無い場合があります。

そこで、確認すべきことは、自転車に適用した「損害保険」に加入の有無を確認することです。

加害者側にも、そして自分自身の保険も確認が必要です。

1）学校で加入する保険

自転車に乗る高校生を対象に加入している保険で、通学での交通事故に適用。

2）自動車の任意保険の特約

自動車の任意保険の特約として付加されている時があります。

3）自転車そのものに加入する保険

自転車にTSマークで表示されている自転車は保険加入していることがあります。

4）賃貸マンションの損害保険（被害者側）

賃貸マンションの入居の際に加入する保険に、交通事故の被害にあった時に賠償が受けられる「交通事故賠償保険」を付けている時があります。

5）自分の車の人身障害保険の特約（被害者側）

自分の車の人身傷害保険に特約を付けている時があります。

思わぬ保険で治療費が支払える場合があります。何も起きていないうちに傷害保険と名の付く保険の、約款すべてを見直しおくと安心です。