交通事故治療の豆知識（自賠責保険の注意点）

交通事故治療の豆知識（自賠責保険の注意点）

未加入者の罰則？

自賠責保険の加入者は、加入すべき数の4分の1は未加入だというデータがあります。

自賠責保険は、強制保険です。自動車に限らず、ナンバーをつけた二輪車や原付バイクなどにでも必ず加入します。

自賠責保険に未加入で事故を起こした場合には、すべての損害賠償が加害者の自己負担になってしまいます。そのため、未加入者に対する罰則規定があります。

万が一未加入のまま公道にて自動車を運行すると1年以下の懲役または50万円以下の罰金の刑事罰、および免許停止等の行政罰が科せられます。

加入していても「自賠責保険証明（ステッカー）」を、自動車に携行していないときは30万円以下の罰金が科せられます。

農耕作業用小型特殊自動車や、自転車、荷車、馬車等系車両は自賠責保険をかけなくても構いません。また、自衛隊や軍に属する自動車は自賠責保険をかけません。

自賠責保険の他人？

自賠責保険は、自動車の運行により、他人が受けた生命または身体の損害賠償を保障する制度です。自損事故の同乗者が家族であろうと親族であろうと、他人として認められれば、保険金支給の対象です。

自賠責保険の「他人」は、運転供用者以外の人のことをいいます。運転供用者は以下の人が該当します。

・自動車の所有者（個人、または運送会社などの法人）

・自動車を正式に使用する権利のある者（運転者など）

また、以下のような場合も、運転供用者です。

・自動車を貸した人と借りた人

・親名義の車を子が運転し、事故を起こした場合の親

・レンタカー事業者

・運転代行業者

・業務にマイカーを使用したとき、それを会社が容認していた場合の社員と事業者

・運転手が事故を起こした場合の会社

・盗難された場合の車の所有者（ただし車の管理に落ち度があった場合）

・運転手が事故を起こした場合のバス会社、タクシー会社等

運転供用者にあたらないのは、名義変更をしていない旧所有者や、ディーラーローンのような所有権留保を付けて販売している会社です。