交通事故を未然に防ぐ駐車場の知識

交通事故を未然に防ぐ駐車場の知識

交通事故が起こりやすい場所で意外と多いのが、「駐車場内または、出入り口付近」です。
車道から駐車場に入ると緊張が緩んだり、駐車スペースに気がとられ、周囲の状況に注意が及ばなくなり発生します。

駐車場内では、一般道路や高速道路に比べ走行速度が遅いため、比較的軽い事故が多いですが、駐車中の車の間から出てくる歩行者と、人身事故につながる危険性があります。

駐車場の箇所別の注意点

①駐車場の出入口

車道から駐車場に入るときは、駐車場から車が出てくることを予測し、必ず一時停止してからゆっくり進入。
駐車場に入ることを急ぐあまり、歩行者や二輪車の巻き込み事故にも注意。

1）入るときは（左折で進入時など）、後続の二輪車の巻き込み確認。
2）入口前で一旦停止。
3）ゆっくり進入。
4）出るときは、出口前で一旦停止し、歩道にいる人や車や自転車の動きを確認。
5）歩道に出て、車道前で再び一旦停止し、車道の状況を確認。

②駐車場内

駐車場内では、駐車中の車や大きな柱など死角が多いため、不意にあらわれる歩行者や他車の動きに注意。

1）駐車場内での走行は、人の歩く速度（3〜4km/h）。
2）走行（誘導）順路を守る
3）駐車中の車や人が、急に動きだすことを予測。
4）周囲の車や人の存在を前後左右確認し、目だけでなく耳でも注意する。

③駐車スペース

駐車スペースに進入時の駐車車両との接触、後ろの壁や静止物との追突などは、ハンドル操作や空間の読み違えが主な原因。また、アクセルとブレーキの踏み間違えによる重大事故も多発します。

1）シートベルトを外し、身体を自由にし、前後左右を十分確認。
2）物や他車との感覚を実際の目で確認。
3）目での確認に注意が集中するあまり、ブレーキ操作を間違えないよう意識。

駐車場では、あせりや気のゆるみが事故につながってしまうので、一つ一つの操作と確認を怠らないことが「事故を起こさない」ための基本となります。