【子供の頃は裸足がオススメ】

裸足の重要性について

➀ 裸足で動く必要性（その１）

 裸足で動くと良いという話を一度は耳にされた方もいますよね？最近では裸足健康法や裸足でデトックスという話題まで出る程に裸足は良いとされていますが、裸足で動くと一体何が良いのでしょうか？なぜ子供の場合重要となってくるのは何故か解説していきます。

足の裏には刺激を感じるレセプター（感覚器）と呼ばれるものが数多く存在し、身体にとって必要な様々な情報を足の裏から感じ取る役割をします。

感じた情報は『神経』により脳へ送られ、送られた情報を基に脳から指令が出され、指令は『神経』によって送られ身体が動いたり反応をしています。

情報の送受信の発達は、は３歳頃までに約６０％、６歳頃には約９０％まで完成しています。（スキャモンの発達曲線参考）

小学校入学までは神経系が一番成長するということですね。

足の裏のレセプターをたっぷりと刺激し、神経系の成長を促す事が重要ですね。

神経系の成長を促すには何が大切かと言うと『五感を刺激する』事。足の裏にダイレクトに刺激を入れるためにも裸足の生活が理想的です。

➁ 裸足で動く重要性（その２）

 子供の時に裸足で動く重要性の２つ目は『土踏まず（足のアーチ）』を作るため。

土踏まずは裸足で歩く事によって形成が促進されます。裸足で歩く事により足裏の筋肉の発達し土踏まずが作られるのですが、足そのものの構造は５・６歳頃には完成しますので、それまでの期間に裸足でいっぱい歩いておく事が大切です。

現代では土踏まずが形成されていない子がとても増えました。

データで見ると昔に比べ２０％以上も土踏まずが無い子供が増えています。

様々な原因があるかと思いますが、昔に比べ裸足で動く、歩く機会が減っている。ということが原因かと。

➂ 裸足の機会が減っている

 現在、屋外で裸足での活動は、ケガの危険性や衛生的問題、社会的観点からなかなか難しくなりました。

（自宅や家族の自主性でしか裸足という活動が作れないんです。成長のためにご家庭でも気にしてあげてくださいね。）

何かを踏んでしまい知らず知らずのうちにケガをしてしまう可能性もありますし、裸足よりも底がしっかりと安定した機能的な靴を選ぶのも致し方ないですね。

屋内ではどうでしょうか？家の中はスリッパという人は多いですが、最近では家の中でも靴下を履いて生活する人も多いようです。

裸足で過ごす時間が少なくなり、子供の場合では足裏から得られる神経系の発達の機会が少なくなってしまい不十分な成長となってしまう可能性や、足裏の筋肉がしっかりと成長しないために土踏まずが無い子供が増えた事にも繋がっています。

➃ 裸足で過ごす機会を増やす

 裸足で動く事が減ってしまった現代ですが、可能な範囲で裸足で動く、歩く、過ごす機会を増やしていきましょう。

屋外では危険や動いて良い範囲を子供に教えてあげて、少し大変ですが大人が先に地面に何か落ちていないかをチェックしてあげると良いかと思います。動き回った後はしっかりと足を洗う事も大切です。

屋内では裸足。家に帰ってきたら靴と靴下を脱ぐという習慣にしても良いですね。床の掃除や整理整頓も自然にできるようになります。（片付けもタイミングをみてできることが習慣になりますね。）

体育館などで運動をする時も可能であれば裸足で運動をさせてあげると良いかと。１日の時間の中で何とか裸足で過ごす時間を増やしていけますね。

 ➄ 裸足で動く重要性のまとめ

 ・裸足で過ごす事で足底のレセプターに刺激が入る。

・子供は特に重要で形成が終わる前に裸足生活を。

・神経系の成長がほぼ完成する小学校入学前までが大切です。

・裸足で過ごして神経機能の成長を図りましょう。

・同時に土踏まずの形成も行えます。

・可能な限りの裸足生活を推奨。

・家に帰ったら靴を脱いで靴下も脱ぐ事を習慣にしてしまいましょう。