交通事故治療の豆知識（交通事故で腰椎捻挫とムチウチに…これらの治療について解説）

交通事故治療の豆知識（交通事故で腰椎捻挫とムチウチに…これらの治療について解説）

交通事故にあい、腰椎捻挫やむちうちと診断される方も多いのではないのでしょうか。しかし「腰椎捻挫やむちうちのことがイマイチよくわからない。どんな治療を受ければいいの？」と悩んでいませんか。

今回の記事では、腰椎捻挫とむちうちの違い、治療などについて解説していきます。

◯事故による怪我で多い腰椎捻挫とムチウチとは何か？

交通事故で怪我をした場合、病院・整形外科で以下のような診断を受けます。

腰椎捻挫、腰部挫傷、ムチウチ、頚椎捻挫が多く見られます。

・腰椎捻挫

腰椎捻挫は、いわゆる「ぎっくり腰」の状態です。腰椎とは、背骨の腰部分のことで、ウエスト部分にあたります。

一概には言えませんが、交通事故にあった瞬間に反射的に力が入り、筋肉のハリや、背骨への衝撃により怪我をします。

このようなことが原因で、腰椎捻挫として症状が現れます。また、姿勢の悪い方や運動不足の方、肥満などの方は、腰椎捻挫のリスクが高まります。

腰椎捻挫の症状としては、腰部分の痛み、腰や足のしびれ。

・むち打ち症、むちうち

むちうち、むち打ち症は、交通事故の衝撃で首がむちのようにしなり、首周辺の筋肉・関節・靱帯といった組織が損傷すると出現します。

むちうち、むち打ち症による症状は、首の痛み、頭痛だけではなく、様々な症状が出現します。
むち打ち症・むちうちの一番代表的な症状である痛み、頭痛・吐き気以外に、肩こり、しびれといった症状が出現します。
痛みから始まり、症状がひどくなると、しびれが出現します。痛みやしびれを訴える方は、交通事故の怪我においては非常に多く見られます。交通事故の状況によっては、さらに症状が進むと、神経症状が出てくる可能性もあります。

◯腰痛・腰椎捻挫とむち打ち症・むちうちの治療

腰椎捻挫・腰痛とむちうち・むち打ち症の症状は、どのような治療が必要なのか解説します。

腰痛、腰椎捻挫やむちうち・むち打ち症と診断された場合に通院できるところをご紹介します。

整形外科・病院：痛み止めや湿布の処方、レントゲンやMRIなどの検査を行う。

整骨院・接骨院：マッサージや電気療法、牽引などの施術を行う。

２つの通院先のうち、どこに通うかは自由に決めることができます。通院先を決める場合は、自分の症状にあった通院先を選ぶようにしましょう。

・腰痛、腰椎捻挫

腰痛、腰椎捻挫の治療期間としては、一概に何ヶ月で治ると言えません。一ついえることは、定期的に通院することで、症状が緩和されるのが早くなるということです。

一般的には3〜6ヶ月”で完治（治癒）する、もしくは症状固定で後遺障害認定へ進むとあります。
ただしこれは、3ヶ月に1回の通院ではなく、できる限り「治そう」と通院をする方に限ります。交通事故の状況や怪我の度合いによって、期間も治療方法も変わるのが現実です。

腰痛、腰椎捻挫になった時は、保存療法を行います。保存療法とは、身体を傷つけずに治療する方法で、理学療法・柔道整復述・作業療法などがあります。

腰痛、腰椎捻挫で痛みがある時は、消炎鎮痛剤を使用し、安静にすることが第一です。痛みがあるのに、身体を動かしたり、マッサージをしてしまうとかえって症状が悪化するので整骨院で相談しましょう。

腰痛、腰椎捻挫の痛みが落ち着いてきたら、温めて血行をよくしていきます。血行をよくすることで、症状の回復を促します。

・むち打ち症、むちうちの治療

むち打ち症、むちうちの治療期間は、3〜６ヶ月といわれています。しかし、むち打ち症、むちうちの症状の程度や回復の速度は人それぞれとなります。そのため、3ヶ月という治療期間は、あくまで目安です。

むち打ち症、むちうちになった時も腰椎捻挫と同じく、痛みがあるうちは安静にしておくことが第一です。炎症を抑えるために患部を冷やす、アイシングを行います。

むち打ち症、むちうちによる痛みが落ち着いてきた時は、患部に触れることができるため、マッサージやリハビリを行います。

◯腰痛・腰椎捻挫とむち打ち症・むちうちは後遺症が残るのか？

腰痛・腰椎捻挫とムチウチ症・むちうちは、後遺症が残るケースもあります。交通事故の場合、神経症状や痛みの後遺症が残ってしまうことが多いです。

交通事故が原因で後遺症が残った時、後遺障害等級認定を申請します。後遺障害等級認定を申請し、等級が認定されれば、後遺障害慰謝料や逸失利益が支給されます。

後遺障害等級認定は書面主義で審査を行うため、書類の内容が重要になります。神経症状は他覚的な症状ではないため、症状の存在を証明することが難しいです。神経症状の証明をするには、神経学的テストを受けるのがよいでしょう。

◯交通事故での後遺障害等級認定の申請手続き

後遺障害等級認定の申請手続きは、事前認定または被害者請求の2つの方法があります。

・事前認定

事前認定とは、加害者側の保険会社に、後遺障害等級認定の申請手続きを任せる方法です。被害者が行うことは、後遺障害診断書を加害者側の保険会社に提出するだけでよいため、手続きの手間を省けます。

しかし、加害者側の保険会社がどんな書類を作成し、後遺障害等級認定の申請を行っているかを把握することができないので注意が必要です。

・被害者請求

被害者請求とは、被害者自身が直接、加害者側の保険会社に後遺障害等級認定を申請します。そのため、被害者は後遺障害等級認定に必要な書類を作成し、取得する必要があります。

後遺障害等級認定の申請に手間はかかりますが、書類に書かれている内容を確認しながら進められるため、納得のいく後遺障害等級認定ができます。

◯腰痛・腰椎捻挫とムチウチ症・むちうちについてのまとめ

腰痛・腰椎捻挫とは、いわゆる「ぎっくり腰」のことで、腰部分の痛みや腰や足にしびれが出現します。

ムチウチ症・むちうちは交通事故の強い衝撃で首がむちのようにしなり、首周辺の筋肉・関節・靱帯といった軟部組織が損傷します。むちうちになった場合、首の痛み、頭痛だけではなく、様々な症状が出現します。

腰椎捻挫とむちうちは後遺症になることもあるため、しっかりと治療を行うことが大切です。

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