交通事故治療の豆知識（任意保険の種類）

交通事故治療の豆知識（任意保険の種類）

任意保険は、自賠責保険の上乗せとして加入する保険です。任意保険は次のような種類です。

対人賠償保険

交通事故により、歩行者や相手の搭乗者などの他人を、死亡・負傷させ、法律上の賠償責任を負ったときに、損害を補償する。ただし、自賠責保険でまかないきれない部分に対してだけ補償。

対物賠償保険

交通事故により、車両や家屋など他人の財物（モノ）に損害を与え、法律上の賠償責任を負ったときに、損害を補償する。修理費用や買い替え費用だけでなく、被害者のその間の休業損害や営業損失など、間接的な損害も補償。

人身傷害補償保険

運転者や同乗者が、交通事故で死亡・負傷したときに、過失の有無にかかわらず損害を補償する。他の車を運転しているときや、同居する家族が歩行中に交通事故で負傷したときも補償される。また、相手との合意を待たなくても、保険金が補償される。

搭乗者傷害保険

契約している車に乗っている運転者や同乗者が、交通事故で死亡・負傷したときに、定額の保険金が補償される。保険金の内容は、死亡保険、座席ベルト装着者特別保険金、後遺障害保険金、重度後遺障害特別保険金、医療保険金の5種類がある。

無保険車傷害保険

以下の4つの場合に、対人賠償保険で契約している金額が支払われる（2億円を限度にしている保険会社が多い）。

・加害者が対人賠償保険に未加入のため、十分な損害賠償が受けられない場合

・対人賠償保険には加入しているが、泥棒運転、年齢条件、家族限定特約などの条件違反などで保険がおりない場合

・対人賠償保険は付いているが、その保険金額が被害者の損害額に達しない場合

・ひき逃げなど、事故の加害者が特定できない場合

自損事故保険

相手がいない単独事故や、100％の過失が自分にあるときに、運転者が死傷した場合に定額の保険金が支払われる。自賠責保険では対象者とされない運行供用者や、運転者本人が補償されるのが特徴となる。

車両保険

契約した車が事故によって損害を受けたときに、保険金が支払われる。補償の範囲によって、保険料が大きく異なる。車の損害の程度には、全損と一部損の２種類がある。