有痛性外脛骨(足の内くるぶし付近の痛み)の原因と対策
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足の怪我と痛み
有痛性外脛骨(足の内くるぶし付近の痛み)の原因と対策
➀有痛性外脛骨とは?
成長期に起こる足の内側の痛みで多いのが、有痛性外脛骨です。
外脛骨とは、足の内くるぶしのやや前下方にある舟状骨という骨の内側にある種子骨(先天的に存在する余分な骨)の事。
成長と共に一つになる骨の為本来は存在しない余分な骨ですが、10~20%の人には存在すると言われています。また外脛骨が存在する人は両足ともにある事が多いです。
しかし通常はこの余分な骨があっても問題となる事は多くはありません。
スポーツによる使い過ぎ、捻挫等のケガがきっかけ、または靴による圧迫等を起因としてこの外脛骨に痛みを生じる事があり、この外脛骨に痛みが生じた状態を、有痛性外脛骨と言います。
外脛骨そのものは病院にてレントゲン検査を行って頂くとすぐに判明し、また捻挫等の別のケガをきっかけに病院を診断され、外脛骨が見つかるという場合が多いです。
外脛骨は3つのタイプに分類されます。
この中で最も痛みが出現し易く症例としても多い物が、Type2。
重症化すると、歩くのも困難になり、手術対象となるケースもあります。
②有痛性外脛骨の症状
☐ 外脛骨部(舟状骨部)の痛みがある
☐ 同部の腫脹(膨隆)、熱感がある
☐ 同部の圧痛がある
☐ 思春期に好発(10~15歳)する
☐ 女性に多い
☐ 両側性に発症する
☐ 歩行時の痛み
☐ 陸上、サッカー、バスケットボール等の走る、飛ぶ機会が多い競技で出現する。
☐ 全力でのプレーが困難。
☐ 硬い靴を履くだけでも当たって痛い
☐ 症状出現~改善までの期間が長いかかる(6~7ヵ月)
➂有痛性外脛骨の原因一覧
外脛骨は、足の舟状骨の内側後方に位置しています。舟状骨には後脛骨筋という筋肉が付着しており、この筋肉は下腿部(ふくらはぎ)にあります。
運動により下腿部の筋肉が緊張を起こしたり、筋肉の柔軟性が低下してしまうと、舟状骨付着部の後脛骨筋腱が引っ張れられ、有痛性外脛骨の症状が出現します。
また、足のアーチが低い人(偏平足)や回内足(足が過度に内側に入ってしまっている人)、外反足(膝も含めてニーイントゥーアウトの人)の人では、外脛骨部への負担が更にかかりやすく、結果として後脛骨筋の引っ張りもより強くなり、症状が出現します。
スポーツ競技では、陸上やサッカー、バスケットボール等の走る、飛ぶ機会が多い競技で多く見られます。
足を内反させる動きが多いこれらのスポーツでは、この動きによる外脛骨部への直接圧迫の他、捻挫等のケガがきっかけで出現する場合や、スポーツ活動中の接触・打撲、硬く、きついシューズによる圧迫が原因となって症状が出現します。
その他、足を支える体幹、骨盤、股関節周囲の安定性が不足している人では、接地の際に身体と下肢の軸にズレが生じてしまい、外脛骨部への負担が増え、より症状が出現します。
原因は2つ。大きく外的原因と機能的原因に分けられます。
外的原因
☐ 使い過ぎ
☐ 捻挫に起因
☐ 打撲等による直接の圧迫
☐ 小さいサイズの靴による圧迫
☐ 後脛骨筋の過緊張、牽引力による
☐ 後脛骨筋の柔軟性が低下
機能的原因
☐ 偏平足(アーチ低下)
☐ 外反足
☐ 回内足
☐ 体幹の筋力不足
☐ 骨盤、股関節周囲の筋力不足
④有痛性外脛骨の対応方法
有痛性外脛骨の対応方法には、保存療法と手術療法。
有痛性外脛骨では、症状出現・即手術となるケースはほぼ存在しません。まずは保存療法を開始します。
☐ 一般的な保存療法
まずは安静にし、練習後のアイシング等で痛みの軽減を図り、練習量の見直しや環境の見直しを行います。病院では痛み止めの注射を行うこともあります。
スポーツシーンではシューズの調節、交換も検討し、インソール(足底板)やテーピングによる患部の負担軽減を行う。
外脛骨部の熱感が落ち着いたら(急性期を過ぎた状態)、外脛骨を牽引し痛みを誘発する原因となっている後脛骨筋のマッサージ、ストレッチを行う。
偏平足(アーチ低下)、回内足による外脛骨部の負担軽減の為に、後脛骨筋と足裏の筋力トレーニング(エクササイズ)を行いアーチの形成、強化を図る。
通常であれば3~4ヵ月で痛みが落ち着きますが、それでもなかなか症状が改善しない場合や、日常生活にも支障が出現する場合、痛みや腫脹がかなり強い場合等に手術療法の対象となる可能性もあります。
手術療法
手術療法では外脛骨の摘出術や、外脛骨に穴を空けて舟状骨との骨癒合を図るドリリング法があります。手術後はギプスを装着し、約2ヵ月の目安にて症状改善、スポーツ活動への復帰となります。
☐ 当院の対応方法
回復期間が長期化してしまう事が多く、スポーツの完全復帰までに時間がかかり易いのが有痛性外脛骨。
その為当院では患者様のニーズを聴取し、可能な限りの早期復帰を目指していく事を第一に施術プランの作成します。
また外的な要因を解決していく事は重要ですが、機能的な要因を解決していく事もそれ以上に重要と考えております。施術と並行し身体の機能改善にも取り組み、競技復帰後は、障害発生以前よりもパフォーマンスを向上させる事を目的としたリハビリを行います。
総合回復期間や予算などのニーズを把握し、最適な施術プランを作成します。
➀問診
②徒手検査、整形外科的テスト法に基づく検査
➂身体の状態評価
④説明とプラン作成、質疑応答
⑤施術
高周波治療器(鎮痛、消炎、腫れの軽減を目的)
MCR機器(鎮痛、消炎、腫れの軽減を目的)
RICE処置(鎮痛、消炎、腫れの軽減を目的)
スポーツ整体(保険診療の場合は軽擦法など)
固定(テーピング、サポーター)
⑥質疑応答
⑦ラインでのアフターフォロー
著者
Writer
家族構成:妻と息子2人の4人家族
保有資格:柔道整復師・健康運動実践指導者・社会福祉主事・柔道整復師臨床実習施設指導者・日本柔整外傷協会所属・ハワイ大学人体解剖実習プログラム受講(3回)
今後の目標:世界各地を見て回り、文化に触れること
コメント:座右の銘は「時間と命は有限である。だから今何をするのか?」です。
限りある時間をどのように過ごしていくのかを大切にしています。健康で楽しい生活を送るお手伝いをします。
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