テニス肘(上腕骨外側上顆炎)と ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎) の原因と対策
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肘の怪我と痛み
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)とゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)の原因と対策
目次
①テニス肘(テニスエルボー)、ゴルフ肘(ゴルフエルボー)とは何?
②テニス肘(テニスエルボー)、ゴルフ肘(ゴルフエルボー)の症状とお悩み一覧
➂テニス肘(テニスエルボー)、ゴルフ肘(ゴルフエルボー)の原因を解説
④テニス肘(テニスエルボー)、ゴルフ肘(ゴルフエルボー)の当院の対応方法を紹介
①テニス肘(テニスエルボー)、ゴルフ肘(ゴルフエルボー)とは何?
【テニス肘?】
テニス肘(テニスエルボー)は、ラケットスポーツのテニス・バドミントン・卓球をはじめ、長尺の道具を持つゴルフや剣道、弓道など他の競技でも発症します。
また、スポーツだけでなく、重い調理器具を持つシェフや手で仕込みをする料理人、デスクワーク(長時間PCを使用する方)など手首を使う職業、日常生活でも、主婦が重い物を持つ、育児中の方も発症します。
そのほか、年齢的な腱の摩耗や劣化によることも発症の原因です。
テニス肘(テニスエルボー)の大半は手術をしなくても解消すると言われていますが、肘は日頃良く使う部分だけに一度発症するとなかなか治りにくいのも特徴。長引いて炎症が慢性化すると手術が必要になることもありますので、早めの対応が必要です。
テニス肘(テニスエルボー)は、ラケットでボールを打った時の衝撃が、手首から肘の腱に伝わり、腱に炎症・痛みを発症。これが、テニス肘(テニスエルボー)の基本的なメカニズムとなります。
肘の関節は3つの骨で構成されていて、肩から肘にある「上腕骨」と、前腕にある「尺骨」と「橈骨(※下図では尺骨の奥にあり、隠れて見えていません)」です。
肘には様々な筋肉があり、それらの筋肉の中で、テニス肘(テニスエルボー)は、グリップを握ったり、手首を動かしたりする筋肉である長橈側手根伸筋(ちょうとうそくしゅこんしんきん)、短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)、総指伸筋(そうししんきん)の3つの筋肉と関係性が高いと言われます。このうち、特に短橈側手根伸筋の腱への負荷が大きくなり、痛みが発症する場合が多いです。
【ゴルフ肘?】
ゴルフを続けていると肘の痛みが出現することがあります。これがゴルフ肘(ゴルフエルボー)で、正式名称は、上腕骨内側上顆炎という名称になります。
ゴルフ肘で痛みが出るのは上腕骨内側上顆部と呼ばれる肘の内側の箇所で、ゴルフで無理なスイングを続けたり、ダフったりするなど、上腕骨内側上顆部に負荷がかかり続けることで炎症を起こし、痛みが出現します。
同じように上腕骨内側上顆部で痛みが出る野球肘もあります。投球回数、投球方法で肘の内側に痛みが出る状態です。野球肘には外側型と内側型の二種類ありますが野球肘は野球肘の解説を別でいたします。内側型では投球の他にバッティングで出現します。
同じスポーツ障害として有名なテニス肘が、肘の外側に痛みが出るのに対して、ゴルフ肘は、肘の内側に痛みが出るのも特徴です。
ゴルフ肘は治りにくいスポーツ障害です。とくに日常的に腕を使う仕事をしている人は長期化することが多いため、早めの対策が大切です。
指や手首を動かす筋肉から肘を動かす筋肉にかけて疲労が蓄積すると、筋肉の付け根にある上腕骨内側上顆部に過度な疲労が蓄積され、炎症します。
また上腕(肘から上の部分)から肘にかけて筋肉が疲労した場合にも、同じく筋肉の付け根にある上腕骨内側上顆部を痛めます。これがゴルフ肘の主なメカニズムです。
ちなみに、腱(筋肉と骨の間にある)は、体を動かすとき筋肉の収縮を骨に伝える働きです。筋肉は、年をとってもトレーニングで鍛えられるのに対して、腱は年相応に劣化が進みます。これが中高年にゴルフ肘が多い理由となります。
②テニス肘(テニスエルボー)、ゴルフ肘(ゴルフエルボー)の症状と悩み一覧
◻️ 肘の外側が痛くてバックハンドで痛む
◻️ 肘の外側が痛くてボールのインパクトで痛む
◻️ 肘の外側の鈍痛がある
◻️ 肘の外側が痛くて遠くのものが持つことができない、掴むことできない
◻️ 肘の外側が痛くてゴルフスイングで痛む
◻️ 肘の外側が痛くて投球で痛む
◻️ パソコンを行うと肘の外側が痛む
◻️ 肘の外側が痛くてラケットが振れない(バトミントン、テニス)
◻️ 肘の外側が痛くて弓が引くことができない
◻️ 肘の外側が痛くて洗濯物が干すことができない
◻️ 肘の外側が痛くて包丁が使うことができない
◻️ 肘の内側が痛くて投球することができない
◻️ 肘の内側が痛くてスイングすることができない
◻️ ゴルフでダフって肘の内側が痛む
◻️ マッサージやストレッチをしても良くならず再発してしまう
◻️ テーピングや安静にしても肘の痛みが回復しない
◻️ 骨盤矯正をしても肘の痛みが長期化している
◻️ 鍼灸治療をしても肘の痛みが長引く
◻️ 色々ケアをしても再発する
◻️ トレーニングをしても再発する
◻️ タオルを絞ると肘の外側が痛い
◻️ ドアノブをひねると肘の外側が痛いむ
③テニス肘(テニスエルボー)、ゴルフ肘(ゴルフエルボー)の原因を解説
【テニス肘(テニスエルボー)の主な原因を解説】
肘が痛くなると「肘が悪くなった」「肘を使いすぎた」と感じる方も少なくないと思いますが、テニス肘(テニスエルボー)の原因は、実は手や手首の使いすぎが大きな原因の一つとなりますが、同じように手や手首を使っていても痛みが出る人とでない人がいます。
単に「使いすぎ」と考えず、以下のような原因がないか考えることができます。
1:技術
経験の浅い初中級者の場合、ラケットのスイートスポット(ガットの中央付近の衝撃が少ないところ)で正しくボールを当てることができない(衝撃が大きくなるところでボールを打つ)ことや、効率の良い体の使い方ができないことで肘に負担が集中するために発症。
2:道具
ラケットの材質やガットの種類や硬さ、衝撃の吸収性などが関係して起こることもあります。
打面の安定性を高めるため、フレームの剛性が高いラケットを使用したり、ハードヒットに適したポリエステルという硬い素材のガットを使用したりする事により、衝撃が増し、肘への負荷も高まり、テニス肘(テニスエルボー)を引き起します。
3:運動連鎖が行われていない。
肘や手首を使いスイング動作を行う場合、体幹の安定性と適切な運動の連鎖が必要ですが、体幹筋力や安定性・柔軟性が低下すると、肘や手首といった部分の負担が増えます。
このような状況でスポーツを行ったり、重いものを引っ張り上げる、重い鍋を振るなど、日常的に腕に負担のかかる動作を繰り返し行うことで、肘に疲労がたまり、テニス肘(テニスエルボー)が発症。
4:年齢的な組織の変化
テニス肘(テニスエルボー)は、若いうちに発症する原因(フォーム不良や休息不良や成長途中)と、30~50代以降の発症には原因に違いがあります。
その原因は前述のように体幹の筋力が落ちたり、筋や腱の組織の年齢的な変化も一因にあると考えられます。年齢を重ねるほど、スポーツ前後や作業前後のストレッチやアイシングなどのケアが大切です。
【ゴルフ肘(ゴルフエルボー)の主な原因を解説】
ゴルフ肘は、痛みが出る場所が肘の骨の近辺であることから、ボールを打った時などの衝撃が骨を伝わることで起きていると思われがちですが、主な原因は違います。手で打ったり、肘に無理な力がかかったりした状態で、ゴルフ(スイング)を続けていることが主な原因。
【こんな方はゴルフ肘・テニス肘に要注意】
・スイング中、肘が脇から離れている。
・手中心でスイング。
・両肘に力を入れ過ぎた状態でスイングを行う。
・グリップにも過度な力を入れてスイングを行う(特に親指)。
・体幹の運動を使わずに手打ち。
・手打ちを避けるために肘から下を固定しすぎ。
・万歳した時に手が耳に着かない。(肩甲骨が硬い)
・背中が丸い。(体幹が使えない)
・呼吸がしにくく息が切れる
・サーブを打つ時に体を反ることができない
④テニス肘(テニスエルボー)、ゴルフ肘(ゴルフエルボー)の対応方法を紹介
テニス肘(テニスエルボー)、ゴルフ肘(ゴルフエルボー)の対応方法には、保存療法と手術療法。
テニス肘(テニスエルボー)、ゴルフ肘(ゴルフエルボー)では、症状出現・即手術となるケースはほぼ存在しません。まずは保存療法で対応します。
【一般的な保存療法】
まずは安静にし、練習後のアイシング等で痛みの軽減を図り、練習量の見直しや環境の見直しを行います。病院では痛み止めの注射を行う場合もある。
スポーツシーンではシューズの調節、交換も検討し、インソール(足底板)やテーピングによる患部の負担軽減を行う。
骨部分の熱感が落ち着いたら(急性期を過ぎた状態)、外・内側上果を牽引し痛みを誘発する原因となっている筋のマッサージ、ストレッチを行い筋肉の柔軟性を高める。
体幹トレーニングや各部の柔軟性の向上の為のストレッチを行う。
通常であれば3~4ヵ月で痛みが落ち着きますが、それでもなかなか症状が改善しない場合や、日常生活にも支障が出現する場合、痛みや腫脹がかなり強い場合等に手術療法の対象。
【手術療法】
手術療法では果部のクリーニングや、上腕骨に穴を空けて骨癒合を図るドリリング法。
【当院の解決方法】
治療期間が長期化してしまう事が多く、スポーツの完全復帰までに時間がかかり易いのがテニス肘(テニスエルボー)、ゴルフ肘(ゴルフエルボー)。
その為当院では患者様のニーズを聴取し、可能な限りの早期復帰を目指していく事を第一に施術プランの作成をしていきます。
また外的な要因を解決していく事は重要ですが、機能的な要因を解決していく事もそれ以上に重要と考えております。施術と並行し身体の機能改善にも取り組み、競技復帰後は、障害発生以前よりもパフォーマンスを向上させる事を目的としたリハビリも積極的に行います。
総合的な回復改善期間や予算などのニーズを把握し、最適な施術プランを作成していきます。
1:問診
2:徒手検査、整形外科的テスト法に基づく検査(病態検査)
3:身体機能評価
4:生活習慣、食事の調査とアドバイス
5:説明とプラン作成、質疑応答
6:施術
高周波治療器(鎮痛、消炎、腫れの軽減を目的)
MCR機器(鎮痛、消炎、腫れの軽減を目的)
RICE処置(鎮痛、消炎、腫れの軽減を目的)
スポーツ整体(保険診療の場合は軽擦法など)
固定(テーピング、サポーター)
7:質疑応答
8:ラインでのアフターフォロー
著者
Writer
家族構成:妻と息子2人の4人家族
保有資格:柔道整復師・健康運動実践指導者・社会福祉主事・柔道整復師臨床実習施設指導者・日本柔整外傷協会所属・ハワイ大学人体解剖実習プログラム受講(3回)
今後の目標:世界各地を見て回り、文化に触れること
コメント:座右の銘は「時間と命は有限である。だから今何をするのか?」です。
限りある時間をどのように過ごしていくのかを大切にしています。健康で楽しい生活を送るお手伝いをします。
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